【Eager Cup 1st Stage→】の優勝は岸野功武さん!
おめでとうございます!
大会の模様
レポート
昨年の1月から4月まで、関西のプロアマを交えて開催されたマツオカ株式会社主催『Eager Cup』が、今年もリニューアルされました。その名も【Eager Cup Next Stage→】
2016年開催の全国タイトル戦ヴェストワンカップの予選と、Eager Cupの二冠が狙える今大会は、第4回までのステージで白熱した試合が繰り広げられます。
新年を明けて初の開催となる1st大会は、どのような戦いぶりになったか、レポートで振り返ってみたいと思います。
【1回戦】
麻雀大会は己の姿勢をどこまで貫けるかに強さが発揮されると感じます。まずの見所は小南昌平さんの手牌。
ドラがないとはいえ、親番の発ポンで7700以上が確定する手牌。発が出れば思わず声が出てしまう方が大半だと思いますが、小南さんは微動だにせず。当然のように次の一万もスルー。2枚目の発をポンとなりましたが、この手を7700で終わらせたくないという姿勢の強さに感動いたしました。
こちらは大物手を開いたトントさん。
ロン
捨て牌はチンイツ模様ながら、余らずに待ちを瞬時に判断されれば、これは周囲も止める事ができません。麻雀は間合いのゲーム。それをよく心得たアガリを見せて頂きました。
初戦は橋上博紀さん、岸野功武さん、西田佳正さんが共に4万点越えのトップで、まずはさい先のよいスタートを切りました。
【2回戦】
大会は揺れない心が大事です。ベテラン風格のある玉井清さん。その早いリーチにWIZさんが勝負をかけると、きっちりと手役ができあがっています。
ロン
この流れのまま、安定した姿勢でトップをものにしました。
揺れない姿勢から大きなトップを打ち上げたのがコニタンさん。初戦はあまりスコアを伸ばせなかったものの、2回戦は親番で18000を2回あがれば、その勢いのまま8万点のトップ。前期Eager Cup優勝者の貫禄を見せつけます。
いい麻雀で魅せてくれたのは、くろべーさん。
ドラ
ここから1ソウ切りはなかなか打てない一手。三色とタンヤオに向かう揺るぎない意志が感じられます。これが綺麗にまとまって、まずはリーチツモの満貫。
ツモ ドラ
これで勢いがついてたちまち5万点オーバー。更に畳み掛けるような本手リーチ。
ドラ
後筋の5ソウがすぐに引けましたが、ここは周りが踏ん張ってあがれず。綺麗な姿勢の麻雀を見せて頂きました。
2回戦終了時は主砲連発のコニタンさんが首位に立ちました。
【3回戦】
3回戦も東場からたちまち470000点のトップに立ったのがコニタンさん。このまま順調に首位をキープかと思われた矢先、今大会最大の事件が起きました。
ここぞ踏ん張りどころとコニタンさんの前に立ちはだかったのがPlumさん。親番が渡るやいきなりの12000点を決めてから、怒濤の勢いが止まらずひたすら12000点をアガリ続けます。
気づけば一気にコニタンさんを10000点近くに落として80000点オーバーの大爆発。麻雀はこれがあるから最後までわかりません。しかし、時間ぎり寸前でコニタンさんが2着に踏ん張り、これで決勝卓進出はこの2人に決定しました。
決戦はまだまだ続きます。勝てばどちらかが決勝卓進出の玉井さんと岸野さんの上位対決。バランスのよい打ち回しでトップを走る玉井さんを追う岸野プロはオーラス3900条件。
ドラ
一手がわりでハネ満が見える手ですが、ここで曲げなくてはいつ曲げるとばかりにリーチ。結果は二万をツモって裏1の1300-2600。この瀬戸際の勝負を何度も制してきたのが岸野さんの強さです。結果、3連勝の岸野さんが首位で決勝卓を迎えました。
【最終戦】
決勝卓メンバーは岸野さん、コニタンさん、Plumさん。残る1名は着実にポイントを重ねた大原泰孝さんが進出。ポイント差は大原さんまでが着順勝負、Plumさんは岸野プロが2位の場合だけ、条件ができてしまいます。
東1局は岸野さんが500-1000で静かに流します。東2局は引き続きPlumさんが爆発力を見せつけました。
ツモ ドラ
ドラ切りリャンメン待ちを否定してドラをツモりあげるファインプレーでトップを走ります。
ここから大きく展開は動かず、迎えた南2局に大原さんにチャンス手。
ポン
ドラ
この単騎選択を發に選ぶと、次のツモはまさかの1ソウ!? 麻雀は無情なもので、この先に待ち受けているのはコニタンさんへの満貫の振り込みとなりました。
南3局、Plumさん41000、コニタンさん34800、岸野さん26500、大原さん17700
コニタンさんが早い仕掛けで白と123をチー。大原さんは最後の親番に以下のリーチで復活をかけます。
ドラ
宣言牌はドラながら、六が場に3枚飛んでかなりいい待ちになりました。ここに、我慢の打ち回しをかけていた岸野さんが追いつきます!!
ドラ
待ちの上では分が悪く見えますが、当たり牌の5万を2枚押さえていますので、十分に対抗できそうです。
すぐに8万を掴んだのがコニタンさん。ここは当然押しどころ!?
同時にロンの声がかかったものの、座順が岸野さんを選んで片ハネの8000のアガリ。この価千金の満貫がオーラスに三者に厳しい条件を押し付けました。
そして、最後はピンフをつもりあげ、岸野さんの見事なEager Cup2連覇となりました。本当におめでとうございます。
2位入賞は最後まで首位を追い詰めたPlumさん、3位入賞は2番卓から追い上げを決めた西田佳正さん。復活チャレンジではこちらも大会に強い押谷勇輝さんが8万点越えを決めて勝利をものにしました。
表彰の後は特別賞としてお年玉抽選会。小玉と大玉のどちらかをクジで引いて、どちらかが無くなれば、残りは次の方が総取りというイベントに会場も湧きました。
Eager Cupはこれからもヴェストワンカップを応援すると共に、参加した皆様に楽しんで頂けるような大会運営を目指していきたいと思います。
執筆者:近野理智男
2016年01月18日
成績
順位 | 選手 | ポイント |
1 | 岸野功武 | 144.2 |
2 | Plum | 127.6 |
3 | 西田佳正 | 116.1 |
4 | 山浩 | 96.9 |
5 | 押谷勇輝 | 96.7 |
6 | こにたん | 78.7 |
7 | 宮城典生 | 73.8 |
8 | 夏月美勇 | 70.8 |
9 | 大原泰孝 | 61.1 |
10 | 下野雄次 | 55.7 |
11 | 尾本 | 53.0 |
12 | 橋上博紀 | 40.0 |
13 | 倉内崇亘 | 35.4 |
14 | トント | 30.1 |
15 | 北垣敦哉 | 24.7 |
16 | 玉井清 | 23.3 |
17 | 高橋末治 | 19.3 |
18 | 湯村創 | 14.3 |
19 | 七種大稀 | 12.8 |
20 | 板川和俊 | 6.6 |
21 | 矢澤修将 | 2.6 |
22 | 烏丸スポーツ | 0.3 |
23 | 優勝おめでとう | ▲8.7 |
24 | 牧野伸彦 | ▲10.0 |
25 | RVG | ▲13.1 |
26 | 平生怜 | ▲14.1 |
27 | たっきー | ▲33.7 |
28 | 小南昌平 | ▲38.8 |
29 | 鳴門マンX | ▲44.2 |
30 | レレレ | ▲47.5 |
31 | 高橋樹里 | ▲55.8 |
32 | 関谷裕次 | ▲59.4 |
33 | 加藤春樹 | ▲65.8 |
34 | 井倉巻治 | ▲69.8 |
35 | にゃみ | ▲74.2 |
36 | 池田源右衛門 | ▲109.0 |
37 | くろべー | ▲117.0 |
38 | 鈴木和則 | ▲124.8 |
39 | 谷口浩平 | ▲133.6 |
40 | WIZ | ▲180.5 |
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