成績
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大会模様
レポート
4月9日(日)は肥後橋ブッキング青葉にて、マツオカ主催のヴェストワンカップ予選大会&ゲストイベントのコラボレーション企画、第2回『Eager Cup 3』が開催されました。
今回のBIGゲストはプロ麻雀協会プロのプロ最高峰『雀王』のタイトルを獲得した角谷ヨウスケプロ。なんと京大出身で麻雀講師としても人気を博す、インテリ系実力派雀士なのです。
ゲストとしてもサイン色紙や店舗イベントの賞品など色々とご提供頂きました。角谷ヨウスケプロ目当ての参加者も多く、かなりのナイスガイとお見受けしましたよ!
開幕は松岡博文社長、木下裕章会長にご挨拶を頂きました。さすが懐の広いお二人のトークに会場が沸きました。
メインゲストの角谷雀王は今日の試合は全力で優勝を目指すと本気宣言!板川最強位もご挨拶とご参加を頂き、ますますEager Cupのレベルの勝負熱に拍車がかかりましたね。
まずは3回戦の予選会。ブッキング青葉の会場を埋め尽くす、賑わいのある開戦となりましたよ!
【予選1回戦】
『Eager Cup 3』の1回戦は板川最強位が怒濤の連チャンで一気に6万点オーバー!そのまま誰も親を止める事ができず、最終は7万点超えを果たす怪力ぶりを発揮します。
角谷ヨウスケプロは7卓のテーブルマスター。先制リーチで鋭い攻めを発揮しますが、これを追いかけリーチの12000を打ち取った平谷文隆さんがトップ。
3着目からなんとかはい上がろうとする角谷プロのリーチ!カンが入っているのを見越して九万単騎で他を狙い打ちます。
これは惜しくも抑えられましたが、雀王麻雀の片鱗を見せて頂きました。
1回戦の上位は各卓で1着を取ったの選手がつけますが、まだまだ逆転の余地はあります。
【予選2回戦】
2回戦は角谷プロが3、4巡目で南西を落として、このリーチ!
さすがにこれはメンホンと見抜けず高打点のアガリを決めると、その勢いのまま60000点オーバーのプロの実力を見せつけました。
逆に暫定首位の板川プロの前に立ちはだかったのは須佐見さん。手役を含んだ高打点を叩き続けて三者を均等にマイナスに落とし、三者が接戦でオーラス2着を制したのが、鉄鳴きの虎さん。板川プロは逆に苦しいラスを引かされ、Eager出場者のレベルの高さを証明いたしました。
麻雀大会を数百見てきた私が言える事は、どの試合にも必ず勝った負けたという途中経過はないという事。勝つも負けるも、途中で思えばどちらも負けよ。Eagerにはそんな軟弱な選手はいないという強い熱風を感じましたよ!
【予選3回戦】
Eager Cup 3の予選会3回戦は決勝卓12名を決める正念場。遠山比紗子さん、Ayaさん、ハネツモさんと女性選手が上位に目立つ活躍を見せます。
注目の雀王角谷ヨウスケプロは決め手鮮やかに50000点オーバー。リーチの切れ味が鋭い攻め姿勢は、流石タイトルホルダーと感心いたします。
トップが絶対条件の板川プロは南場の親番でトップ目に立ち、更に2フーロでホンイツのイーシャンテン。しかし、これに敢然と立ち向かったのがハネツモさん。
ハネツモさんがリーチで立ち向かっていくと、板川プロも以下のテンパイが入ります。
この局面はもつれこみ終盤まで互いにアガリに繋がりませんでしたが、最後はハネツモさんが気合いのツモ!
これが決め手となり、ハネツモさんが見事、決勝に進出へとなりました。
ポイントは厳しい条件でしたが、最後まで諦めなかったのが豆腐タオルさん。親番で80000点オーバーまでアガリを叩きだし、惜しくも決勝まで届きませんでしたが、次に繋がるいい対局を見せてくれました。
この対局で上位12名が決勝進出!残る選手のヴェストワンカップ予選大会は終了となりましたが、ゲストイベント『角谷雀王杯』に参加する事となりました。
【雀王トークタイム】
『Eager Cup 3』3回戦終了時に角谷ヨウスケ雀王のトークタイムを設けました。
トークタイムでは参加者や運営からの質問に対して、角谷プロに克明に答えて頂きました。
雀王に質問:その1
「ビッグタイトルを手にすると、女流プロにモテモテになるとお聞きしましたが、角谷プロは今モテモテになりましたでしょうか?」
「私は実は京大出身なんですが、京大に入ったら女の子にもてると思ってたんですよね。でも、京大に入ると周りも京大生ばかりですから、立場は同じになりますよね。やっぱりイケメンから売れて行き、全くもてませんでした(苦笑)
今回、晴れて雀王のタイトル獲得しましたが、周りもタイトルホルダーばかりになると、やっぱりイケメンから売れていく訳でして(笑)なので、今でも全然もててません(笑)」
雀王に質問:その2
「角谷プロは結婚されているとお聞きしましたが、奥さまのご縁は麻雀の繋がりですか?」
「奥さんは麻雀をしない方です。どうも計算が苦手みたいで、簡単な足し算や引き算も間違える方でして(笑)でも、料理は上手くて可愛いのでいいなあ、と結婚をしました。運営の近野夫妻や、健康麻雀だとご夫婦で来られる方もいますので、夫婦で麻雀を楽しむ方は羨ましいと思いますね。」
雀王に質問:その3
「麻雀プロになったきっかけはなんですか?」
「麻雀に興味があり、競技会に見学に行ったところ、柴原大造プロに声をかけて頂き、その後も指導して頂きました。」
雀王に質問:その4
「雀王決定戦を大逆転の展開で優勝した時の心境をお教え下さい。」
「雀王決定戦の時に、ちょうど子供が生まれまして。そんな大事な時だったので、家族の為にもなんとしても賞金を持って返ってあげたい。その一心で、最後まで諦めずに戦い抜く事ができました。」
雀王に質問:その5
「角谷プロはこの先、モンドにTVに出る予定はありますか?」
「これはよく聞かれる質問なんですが、プロ雀士に『モンドに出れないの?』と聞くのは、漫画家に『ジャンプに載らないの?』と聞くのと同じ事なんです。
更に例えるなら、サラリーマンに『なぜビルゲイツのように起業しないの?』と聞くようなものです。それくらいモンドに出るのはハードルが高いんですが、いつかモンドに出られるように頑張りたいと思います。」
雀王に質問:その6
「麻雀講師で教えている際に特に気をつけていることは何ですか?」
「とにかく楽しく麻雀をして頂ける事に努めています。」
雀王に質問:その7
「最後に角谷プロの次の目標を教えて下さい。」
「雀王の連覇、そしてモンドに出られるような選手になることです。これからも応援して下さい。」
【決勝戦&角谷杯】
Eager Cup 3の決勝卓は12名3卓の進出となりました。
※数字は3回戦終了時の暫定順位を表しています。
1卓、1倉内崇亘さん、6ハネツモさん、7岩間祐一郎さん、12山本貴一さん
暫定首位はテクニックに定評のある倉内崇亘さん。しかし、板川プロを倒してここまで到達したハネツモさんの勢いも怖いところです。岩間さんも山本さんも、ここは大きく叩きにいくでしょう。
2卓、2時岡さん、5須佐見さん、8遠山比紗子さん、11吉田雄二さん
安定した雀風の時岡さん、手役重視の打撃力ある須佐見さん、熱意抜群の宮代さん、ポイント差はありますが、吉田さんは実力十分な選手だけに、追い上げの展開に期待が持てます。
3卓、3角谷ヨウスケプロ、4 井村さん、9倉本信平さん、210武永英利さん
プロ選手唯一の決勝進出は雀王の貫禄を見せつけました。井村さん、倉本さん、武永さんは攻撃型なので、打撃戦が予想されました。
まずは注目の1卓。開始から四者が均衡を保っていた展開でしたが、岩間さんの親番に来て事件は起こりました。
岩間さんの6ソウのアンカンがドラ4枚となり、リーチからハイテイで積もれば、ドラ5枚の8000オール!流石にこれは強烈でした!
ラスだけは絶対に引けない倉内さん。なんとか2着圏内を目指し、3467からダブル面子の8をチーしますが、すぐに5が流れる辺りに暗雲が漂います。
結果、倉内さんがラスを押し付けられるも、ハネツモさんとの攻め合いで辛くも3着に浮上しますが、マイナスポイントが大きい3着には不安を感じました。
決勝戦2卓は、確実にプラスにポイントを伸ばしたい4名でしたが、互いに成績が割れません。
均衡を破ったのが13巡目、遠山さんのロン。
名手である吉田さんが唸るほど的を得たダマテンが効を奏して流れは遠山さんに傾き、最後は見事卓内トップを果たしました。
決勝戦3卓は、角谷プロがここは勝負どころとばかりに前に出ますが、仕掛けに出ていた須佐見さんにドラで満貫に打ち込みます。
強烈だったのはこの局。須佐見さんがツモリ三暗刻のテンパイ取らずからポンでトイトイテンパイ。
これに倉本さん、武永さんが追いかけリーチ。角谷プロも実はテンパイ。
これに更にリーチをかけ、3卓の天王山となりましたが、9ピンを掴んだ武永さんが倉本さんに打ち込みます。その勢いは倉本さんに加算され、更に3000-6000を決めた倉本さんが勝利に輝きました。
残り10卓で開催された『角谷雀王杯』は、1回戦限定で2着、3着の方には角谷プロのサイン色紙、トップの方には角谷プロがセレクトした麻雀牌クッションが進呈されました。
更に優勝した曽我さんには麻雀牌クッションが3個、準優勝した岡田ふさ代さんには2個が送られ、合計13個で国士無双13面待ち完成の記念撮影!楽しい賞品を選んで下さった角谷雀王に拍手をお送りください。
Eager Cup 3の上位表彰は以下のように決まりました。
5位入賞、須佐見さん
4位入賞、倉本信平さん
3位入賞、時岡さん
2位入賞、遠山比紗子さん
優勝、岩間祐一郎さん
岩間さんは決勝の8000オールが優勝の決め手となりました。入賞した5名の選手のみなさま、ヴェストワンカップ本戦の活躍もぜひご応援下さい!
2017年度もマツオカ主催Eager Cupに100名以上のご参加を頂き誠にありがとうございました。今年も西日本の麻雀選手が益々活躍できるような環境作りを応援いたしております。
また、来年もEagerで楽しく対局いたしましょう!
2017年05月02日
執筆者:近野理智男
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