【麻雀入門:上級】点数計算

大阪・蛍池の健康麻雀・麻雀教室・競技麻雀のお店【豊中の健康マージャン】 やよい先生の麻雀入門

まずはじめに、麻雀ゲームやアプリで点数計算は自動で行われるものです。自分の力で計算しなくても、機械が点数を教えてくれます。ですので、覚えなくても麻雀は楽しめます。
しかし、覚えた方がさらに麻雀が楽しくなります。なるんですけど……めっちゃ難しいです!
麻雀は楽しむことを第一とし、つらくなったら点数のお勉強は一度離れるくらいで大丈夫です。そんな気持ちで点数計算を学ぶとして、点数計算のために麻雀が苦しいゲームになってしまわないよう気を付けてください。

2種類の点数

麻雀には『翻(ハン)』と『符(フ)』という2種類の点数があります。
翻というのは、麻雀役のレベルを表すものです。
符というのは、14枚の手牌を細かく分解した時に、それぞれの形に付くポイントです。

翻と符の違いをわかりやすいイメージでお伝えします。
コーヒーショップを想像してみてください。スタバやドトールのようなお店です。
注文する時、コーヒーをいくつ頼むのか、そしてコーヒーのサイズを選びますね。
コーヒーの個数が翻、コーヒーのサイズが符です。

頼んだコーヒーが1個でも、サイズが違うと料金が変わります。
また、サイズが一緒でも、頼んだ個数が違うと料金が変わります。
麻雀の点数も同じように、個数(翻)とサイズ(符)の組み合わせによって点数が変わるゲームです。

翻(ハン)

同時に複数の役をあがれる場合があります。その場合は、役の翻数を足し算します。
例)リーチ・一発・タンヤオ・ピンフ・イーペーコウ=5翻

1翻

2翻

3翻

6翻

役満

符(フ)

麻雀の点数計算といえば、別名『符計算』と言わせしめるほど、この計算がたいへん難しいです。
大きくわけて3つのカテゴリーがありますので、それぞれ覚えていきましょう。あくまでも、ご無理なく。

①あがり方

ツモあがり 20符
ロンあがり 30符
※ただし、ロンあがりの時、相手の力を借りて手作りした場合20符

②2符グループ

カンチャン待ちのあがり
ペンチャン待ちのあがり
単騎待ちのあがり
ツモあがり
役牌が雀頭になっている

③牌のかたまり

1・9・字牌2~8の数牌
暗カン
自力で集めた4枚の牌
32符16符
明カン
力を借りて集めた4枚の牌
16符8符
暗刻(アンコウ)
自力で集めた3枚の牌のこと
8符4符
明刻(ミンコウ)
力を借りて集めた3枚の牌
4符2符

補足

1・9字牌の暗刻が8符ということを最初に覚えます。
その上の明カンは、暗刻より集めることが難しいので2倍の16符、暗カンはさらに難しいので16符の2倍の32符。難しいと2倍になります。
一方、明刻は暗刻より集めることが簡単なので1/2の4符。簡単なことは1/2になります。

1・9・字牌より2~8の数牌の方が集めることが簡単なので、全部が1/2になります。
なぜ、1・9・字牌より2~8の数牌の方が集めることが簡単になるのかは、牌効率のお話を思いだしてみましょう。

①②③のカテゴリーを足し算する

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この手をツモあがりしたとして、符計算をやってみましょう。
①あがり方:ツモあがりなので20符
②2符グループ:カンチャン待ちのあがり2符+役牌が雀頭2符
③牌のかたまり:二萬が暗刻なので4符
①+②+③=28符

28符という答えが出てきましたが、ここで終わらないのが符計算!
符計算は、この答えの下1桁を切り上げます。四捨五入ではないですよ。切り上げです。
つまり22符になっても、24符になっても、26符になっても、28符になっても、全部30符ということになります。

翻と符が交わる点数を探そう

翻と符がようやくわかった後、最後に点数表から翻と符が交わる場所に書いてある点数が、実際にやり取りする点数となります。ここに至るまでの長き道のり、大変お疲れ様でしたT▽T
点数計算をする際は、必ず『翻』から考えましょう。なぜなら、翻が5つ以上出てきた場合、細かい符計算が必要なくなるからです。翻が4以下になった時、改めて符計算を行います。

点数表はクリック・タップで拡大できます。

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子であがった時
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親であがった時

もっと速く、もっと簡単に

点数計算をお勉強中の人の中には、「時間をかければ分かるんだけど…」という人がいらっしゃいます。
ただ、実際にゲームをしている最中に、ゆっくり計算をしている時間はありませんよね?
それなのに、点数をすぐ答える人は凄い!あんなに複雑な符計算を一瞬で!……と、思いきや、やはりコツはあります。
そのいくつかをご紹介しますので、点数を速く言えるようになりたい場合は覚えておきましょう。

コツその①.ピンフなの?ピンフじゃないの?

ロンあがりツモあがり
ピンフである絶対30符絶対20符
ピンフではない40符から30符から
ポン・チーすると、30符から

ピンフという役のルールを覚えていますか?
・リャンメン待ちであがる
・役牌を使用してはならない
・4面子すべてを順番通りの数牌で作る。

このピンフのルールを符計算で行った3つのカテゴリーに当てはめてみると、②2符グループと③牌のかたまりがどちらも0符になります。
残るのは①あがり方の符だけとなりますので、ピンフのロンあがりは30符・ピンフのツモあがりは20符となります。

その計算ちょっと待ったぁ!と思ったあなた、優秀です。すばらしい記憶力です。
ロンあがりのピンフはたしかに30符なんです。ですが、ツモあがりのピンフは②2符グループの時に、ツモあがりの2符が加わるので、22符になるのでは? 22符ということは切り上げて30符になるのでは?という疑問が残ります。
ここで、この麻雀というゲームの点数計算上の例外ルールをお伝えしておきます。
ツモ平和は絶対に20符』『クイタンは絶対に30符から』です。

コツその②.対々和は40符

対々和(トイトイホー)という麻雀役があります。
ポン・チーをするとだいたい30符からの計算になるのですが、対々和という役は牌のかたまりばかりで集める役です。そのため、だいたいの場合において40符になることが多いです。
タンヤオトイトイの場合、またはほとんど1・9・字牌で作った場合の時のみ、符計算してみてもよいでしょう。

コツその③.4翻が満貫の時、満貫じゃない時

点数計算をする時に、5翻以上からは符計算が必要なくなります。
5翻は満貫、6・7・8翻は跳萬、9・10翻は倍満、11翻は三倍満と、あらかじめ決まった点数があるからです。

その中で、最も微妙なのが4翻です。時々満貫になったり、満貫でなくなったりします。
あがった時に指折り数えて4翻になり、その中にピンフまたは七対子が含まれていた場合、満貫ではなくなります。ピンフと七対子が含まれていなかった場合、満貫の点数で考えてほぼ問題ないでしょう。

なぜこんな複雑な点数に…?

この点数表にいたるまでの、実際の計算式があります。
符✖2の翻数乗✖(2✖2)
この謎の数式こそ、点数計算の原点です。

符は上記に説明したとおりと同様です。
2の翻数乗というのは、1翻であれば2を掛け算する、2翻であれば2を2回掛け算する、3翻であれば2を3回掛け算する、という意味です。点数表を見ると、1翻の2倍の点数が2翻、2翻の2倍の点数が3翻となっているのは、数式のこの部分にあたります。
最後に(2✖2)ですが、通称バンバンと呼ばれている部分です。どういう時に使用していたかというと、局を始める前にサイコロを振った時、ゾロ目が出た時だけ(2✖2)を計算に加えて、運による勝ち負けの要素を増やしたという歴史がありました。現在ではゾロ目に関係なく、(2✖2)がすでに含まれた点数表になっております。

この数式を利用して、4翻30符を計算してみましょう。
30符✖2の4乗✖(2✖2)=1920
この時に出てきた1920という点数は、子ひとりあたりの支払額に相当します。

子がツモあがりした場合、子2人と親1人が支払うことになります。
子2人の支払いはそれぞれ1920点、親は子の倍額支払いますので1920✖2=3840点
10点の部分を切り上げて使用し、子の支払いは2000点・親の支払いは3900点となります。

子がロンあがりした場合、子2人と親1人が支払う分を、ロンされた人1名が全額支払うことになります。
子の支払いが1920点でそれを二人分ですので3840点、親の支払いが3840点、全部合わせて7680点。
10点の部分を切り上げて使用し、支払いが7700点となります。

この4翻30符の点数を正確に計算すると
子のツモあがり『2000・3900』、子のロンあがり『7700』
親のツモあがり『3900オール』、親のロンあがり『11600』
となるのですが、ほぼ満貫に近い点数のため、この4翻30符を満貫と同様の支払いにしようという取り決めを『切り上げ満貫』と呼びます。

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